人材業界のやりがいとは?向いてる人の特徴も解説

近年、人材市場は売り手市場化が進み、以前とは打って変わって企業が採用に苦戦する時代になってきました。人材需要が供給を上回りつつある今、人材業界の市場規模も成長傾向にあります。

そんな中、「人材業界で働きたい!」という声をよく聞くようになりました。

みなさんの周りにも、人材業界で働いている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

人に関わる仕事として、興味を持つ方が近年増えている中で、今回は「人材業界のやりがい・向いている人」について解説してみました!

人材業界で6年以上働きながら、人材業界への転職も数多く支援していた経験を元に、リアルなやりがいや、向き不向きについて解説していきます!

目次

人材業界の4つの分類

そもそも人材業界と一括りに言っても、大きく4つの業種に大別されます。

人材派遣事業

人材派遣は、労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律)によって「自己の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させることを業として行うこと」と定められています。つまり、「労働者が雇用契約を結ぶ会社」と「実際に仕事をする会社」が別であるということを表します。

正社員やパート従業員は企業と直接雇用契約を結んで働くことになりますが、派遣スタッフが雇用契約を結ぶのは派遣会社です。しかし、指揮命令については派遣先企業から受けることになります。

雇用契約については有期であることが殆どである為、裁量権を正社員並みに持つことは少ない傾向が有ります。

人材紹介事業

人材紹介事業は、求人を掲載する「求人者」(企業)と仕事を探す「求職者」(個人)の間に立ち、両者の最適なマッチングを実現することです。人材紹介会社は、求人者と求職者双方にマッチングに必要なサポートを行います。その仲介人として入ることから、エージェントとも呼ばれることも多くあります。

求人広告事業

求人広告事業は、紙やWebなどの媒体に企業の求人情報を掲載し、求職者とのマッチングを計る広告型のサービスのことです。

人材紹介事業でも、求人を掲載する企業が多いですが、その違いはエージェントが介在するか否か。求人応募をサイト上から行った際に、企業と求職者の1対1でやりとりを行うのが、求人広告であるのに対し、人材紹介事業についてはエージェントを介して応募する形となり、面接等の場を除き、企業と求職者が直接的にやり取りをすることは有りません。

人材コンサルティング

人材コンサルティングは人事に問題を抱えた企業をサポートするために様々な解決方法を提案するサービスです。

人材コンサルティングは企業によって行う業務は異なりますが、報酬制度や等級制度などの制度構築、人事制度の設計、人材育成体系の確立・高度化、採用活動の効率化、意識・風土等の組織改革などが多くの場合該当します。

人材派遣事業でのやりがいとは

人材派遣のやりがいについてみてみましょう。

今回は人材派遣の中でも主流な職業である、人材派遣営業(人材コーディネーター)にフォーカスします。

大きく仕事内容としては二点ほど存在し、

①企業から人材派遣の案件を獲得する法人への営業

②自社で抱えている派遣社員のフォローアップ

があります。それぞれのやりがいを見てみましょう。

①最適なマッチングを生み出した時

企業から「こういった人材が欲しい」と要望があり、それをきちんとヒアリングできた結果、希望通りの派遣社員を紹介できると、企業からとても感謝されます。

そうすると、派遣社員にとっても居心地の良い環境となり、双方から感謝されることになります。

②派遣社員の成長を見ることができた時

各派遣社員は、それぞれの営業の担当制になることが多いです。

特に入社時から面倒を見ている派遣社員に関しては、彼らの成長を垣間見れると嬉しく思うものです。派遣先の現場からも、送り出した派遣社員が成長し、貢献してくれているという話を聞くと、やりがいを感じるものです。

その他、クライアント企業とは長期的な付き合いとなることが多く、信頼関係を積み重ねていくうちに別の案件を紹介してもらえるケースもあります。このようなやりがいが、人材派遣営業にはあると言えますね。

人材紹介事業でのやりがいとは

続いて人材紹介事業のやりがいについて。

近年人材紹介事業者の数が増え、耳にすることも多いのではないのでしょうか。

人材紹介のメインの職種である、CA(キャリアアドバイザー)RA(リクルーティングアドバイザー)の二点に絞って解説していきます。

CAのやりがいとは

厚生労働省の「転職者実態調査」によると、日本人の平均転職回数は2.8回という統計が出ていたりします。

まだまだ日本では労働市場の流動性が低い為、多くの人にとってはその一回の決定が今後の人生を大きく左右する事となります。

そんな人の重要なタイミングに最大限寄り添い、キャリアのプロとして最適な道へ導くだけではなく、時に厳しい話も共有し、一緒に転職活動という一連のイベントを乗り越えていく存在となります。

ここまで読んで頂ければ分かる通り、CAのやりがいは人の人生における大きな意思決定に寄り添えることだといえますね。

RAのやりがいとは

RAとは、求職者サイドを担当するCAとは異なり、企業側の担当を指します。

企業のペルソナ、募集背景、事業展望まで深くヒアリングした上で、企業の採用パートナーとして最適なマッチングを生む立役者として活動します。

今後労働市場における人材難が顕在化してくる中で、採用の側面から伴走し、企業の成長を力強くサポートできる所にやりがいがあります。

また、通常RAは数十社の法人を担当として抱えることが多く、一企業の採用担当では経験できないほど多くの企業の採用に触れることができる為、企業の採用に強く興味がある方は、RAとして業務に入る形も1つ検討してみても良いのではないでしょうか。

理想とするタイミングで、理想とする人材が採用できた時、RAとしてのやりがいが最も強く出るタイミングといえますね。

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求人広告でのやりがいとは

次に、求人広告のやりがいについて。

近年、リクナビやマイナビ、Dodaなどの大手求人広告メディアの傍ら、

IT人材の採用に強いGreenといった新興のメディアまで、多様な媒体が出てきています。

基本的には自社のプロダクトを企業に届ける営業になるため、共感できるプロダクトかどうか、という点はしっかり検討した上でジョインすることが重要ですが、その上で以下のようなやりがいが想定されます。

まずは、メインクライアントが役職者や経営者となることが多く、初期費用がかかる事業モデルであることが多いことから、営業の難易度が高く成長しやすいこと。

人材紹介の法人営業については、契約段階では費用が発生しない成功報酬型のモデルである為、営業難易度としては求人広告営業の方が高いと言えます。多くの求人媒体が台頭する中で、自社の媒体を導入してもらえるよう試行錯誤しながらも営業していく中で、一層成長を実感でき、それがやりがいとなるケースは多くあります。

また、クライアントの採用ニーズに応えることができた時もまた、やりがいが生じる瞬間でしょう。想像以上に求人広告で成果が出て、クライアントから喜びの声を得た際に、やりがいを感じることができますね。

人材コンサルティング事業のやりがいとは

最後は人材コンサルティングについて。

今までがクライアントが採用する人材を提供するサービスであったのに対し、人材コンサルティングは人事領域全般のコンサルティングを行うサービスとなります。

見方によっては、他の三職種に比べてより企業に対する影響度が大きい仕事である為、その影響度の大きさがやりがいに繋がるケースが一定想定されますね。

特に他のコンサルティングサービスと比較して人事や組織に対してベクトルが向いている職種である為、人や組織に対して興味がある人にとっては、コンサルティングを通じてより効率化が進んだり、人事周りの課題が解決された時、一層のやりがいを感じるのではないでしょうか。

最後に

人材業界はやりがいの大きい業界。

この記事では、人材業界のやりがいについて解説してきました。

職種ごとに見てきましたが、それぞれ違ったやりがいが存在しており、

人材業界の中でもどの業種に入るのがベストなのか、考えていく必要があります。

少しでも参考になっていれば幸いです!

また、現在人材・HR領域に特化した人材紹介サービス”ひとキャリ”を運営しており、

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最後まで閲覧頂きありがとうございました!

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この記事を書いた人

"人から、明るく"をスローガンに人材HR業界のことを幅広く発信。人材業界or人事職出身者で構成された編集部メンバーが、業界のリアルをお届けします。

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