【不動産営業から転職】不動産業界から人材業界への転職体験談

記事をご覧になってくださり有難うございます!今回は、大手不動産会社の「不動産営業職(具体的には、売買仲介営業職)」から、人材紹介会社の「キャリアアドバイザー」に転職した方に、インタビューを行いました。

・不動産業界から異業種への転職理由

・転職活動の流れや期間

・今の会社への転職を決めた理由

などを赤裸々にお話しされていますので、転職を検討されている不動産営業の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

不動産業界から異業種への転職理由

ー今回は、不動産業界の不動産営業職から人材業界のキャリアアドバイザーに転職された高田さん(仮名)にお話しを伺います。まず、自己紹介を兼ねて高田さんの簡単なキャリアを伺えますでしょうか?

はい。 現在28歳になりますが、新卒の時から1度転職を経験し、現在2社目になります。大手のハウスメーカーに新卒で入社し約3年間勤めた後、その後中堅の売買仲介会社に転職し、現在2年目になります。 

ー1度は不動産業界内でご転職なさったんですね。なぜ、不動産業界から不動産業界へ転職されたのでしょうか? 

理由は2つで、不動産の仕事が好きだったことと、宅建を持っていたので不動産業界じゃないと勿体無いかと思ったからです。 

ー不動産が好きでいらっしゃったんですね。宅建って、難易度が高い資格の一つと聞きます。持っているとやはり有利なことが多いのですか? 

宅建を持っていると、重要事項調査説明書をお客様に対して説明できるくらいで、大きく有利なことはさほどないのですが、宅建手当が付くので、不動産業界が良いかなと(笑)僕のところは2万円 / 月支払われていました。

ー 宅建持っているだけで月に2万円の支給というのは・・確かに良いですね!確かに宅建を持つことの利点を捨ててしまうのは勿体無い気もしてしまうのですが、今回異業種への転職をされた理由って何かご理由があるのですか? 

はい。元々、稼ぎたいという思いと不動産を通じて人の人生に影響度の高い仕事がしたいと思って不動産業界に入ったのですが、確かに同年代よりは稼げました。

そして、人生における大きなお買い物のお手伝いができることも、やりがいを持って取り組めました。 ただ、稼ごうと思うとそれなりにハードワークが求められますし、段々とノルマや目標も上がっていくんですよね。そして、だんだんと自分の成果 > お客様の人生という視点になってしまって、おやおやこれはまずいぞと、立ち止まったわけです。 

ー なるほど。確かに自分が稼ぐってことに焦点を当ててしまうと、本来の目的を失ってしまうこともありますよね。ちなみに立ち止まって、どう考えたのですか? 

立ち止まった時に、最初はこのまま、別の不動産会社に不動産営業職として転職しようと思ったんですよね。宅建も持っているし。また、ノルマに追われない落ち着いた会社だったら、良いのではないかと。

ただ、それはそれで自らの成長が止まってしまいそうで怖かったのです。そこで、不動産業界のお仕事以外で、不動産営業の経験を活かせて、人の人生に寄り添えるお仕事ってなんだろうって考えました。 

ー 最終的には人材業界のキャリアアドバイザー職に転職をしたかと思うのですが、元々人材業界のお仕事を考えていらっしゃったのですか? 

いえ、全く考えていませんでした(笑)考えていなかったというよりも、知らなかったという方が正しいかもしれません。最初は、保険営業とかかなって思いました。実際不動産営業マンから保険の営業になる方って多いですし。 

ー 保険ですか・・! 確かに、働いている方々って似ている感じのイメージがありますね。人材業界のお仕事はどうやって知ったのですか? 

友人が人材業界でキャリアアドバイザーとして働いていたんですよね。最初は普通に転職の相談ををしてみようと思って話してみたら、本人が自分の仕事のことをすごく楽しそうに話すもので、自分も興味が湧いてしまって、というのがきっかけです。

そして色々調べてみたら、不動産営業の経験が活かせそうという点と、人の人生に寄り添ったお仕事ができるという点で自分に非常にマッチして、人材業界での転職活動をしていました。 

ー きっかけはご友人だったのですね。 転職活動をどう進めたかについても、教えてください!

転職活動の流れや期間

転職サイト・転職エージェントの活用

ー まず、転職活動はそのご友人さんに依頼して手伝ってもらったのですか? 

いえ、友人は友人なので、真面目な話とかちょっとしづらくて(笑)最初は大手の求人サイトからいくつか受けてみました。

ー 最初はってことは、その後は何か違うものを利用されたのですか? 

はい、その後はビズリーチなどのスカウトが来るものに登録をして、スカウトをしてくれた企業様と面接や面談を受けていました。ただ、なんだか不安なことが多かったり、ちょっと転職活動がやりづらいこともあって、最終的には転職エージェントさんにお世話になりました。 

ー エージェントさんは何社くらい利用されたのですか? 

元々5社くらいとお話ししていたのですが、最もレスが早くてコミュニケーションにストレスがないのがその2社だったので。あとは細かい話ですが、営業職特化のエージェントさんは、担当の方が同じ不動産営業出身ということもあり気が合いました。 

最終的には2社使わせてもらいました。 1社は、大手の日本全国に求人が沢山あるような会社でした。 もう1社は、営業職に特化したエージェントさんですね。

ー なぜその2社にされたのですか? また、いわゆる大手の総合型エージェントだと思うのですが、営業職特化の専門型のところとはまた違いましたか? 

元々5社くらいとお話ししていたのですが、最もレスが早くてコミュニケーションにストレスがないのがその2社だったので。あとは細かい話ですが、営業職特化のエージェントさんは、担当の方が同じ不動産営業出身ということもあり気が合いました。

総合型と専門型の違いはですね・・結構違いましたよ。 大手さんの方は、やはり求人数は圧倒的に多かったです。ただ、ちょっと多すぎたかも(笑)専門型のエージェントさんの方が、求人数は少なかったもののニーズに適った求人を的確に紹介してくれました。不動産営業の傍に転職活動をしていた身としては、非常にありがたかったです。

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エントリー・書類選考

ー 何社くらい、書類選考は出されましたか? 

大体8社程度でしょうか。担当の方からは10社ほど受けた方が良いと言われたのですが、時間がなかったのと、そこまで興味を持てる会社がなかったので、8社受けました。 

ー 何社くらい、書類選考は通過しましたか? 

担当の方が頑張ってくれたこともあって、6社くらい書類選考は通過しましたね。ちょっと、自信になりました。後から聞いた話ですが、不動産営業で頑張っていたことは結構評価が高かったようです。 

面接

ー 面接はどうでしたか? 

元々面接は得意な方ではあったので(笑)結構上手くやれたと思います。ただ、印象としては人材業界の会社の面接は厳しいですね。やはり転職活動のプロであるだけあって、かなり深いところまで質問されます。ただやる気と元気で乗り切りました(笑)

内定

ー さすが不動産営業マン、営業力ありますね! 内定は何社ほど出たのでしょうか? 

ありがたいことに、2社さんより内定を頂きました。 1社は大手の総合型人材会社、もう1社はベンチャーの領域特化型人材会社さんです。

ー 2社内定って、すごいですね!2社の内定のうち、1社に決めたかと思うのですが、もう少しその辺の詳細を聞かせてください!! 

今の会社に転職を決めた理由

ー これまで、転職活動のスタートから内定までを伺いましたが、内定のその後を教えてください!2社より内定が出たかと思うのですが、どのように今の会社にいくことを決めたのですか? 

1社は大手の総合型人材会社、もう1社はベンチャーの領域特化型人材会社から内定を頂いたのですが、結論から伝えると後者の会社を選びました。 ただ正直、めちゃめちゃ悩みました。例えば、大手の総合型人材会社の方が給与は良かったのです。元々は不動産業界でそれなりの収入を貰っていたこともあり、給与が低くないっていうのは結構魅力的でしたね。 あとは、人材業界は未経験でのチャレンジだったこともあり、最初は大手の方が勉強できることも多いのではないか、という思いもありました。 

ー ただ、それでも領域特化型のベンチャー企業に転職をしたわけですね?理由が気になります!

理由としては、どちらの方が求職者さんに対してバリューを出せるか、という視点でみた時に、特化して深い知識を持っていた方が求職者さんにとったら良いのではないかと考えて、そちらを選びました。あとは、自分自身の今回の転職活動において、営業職特化の人材会社さんにお世話になったわけですが、その顧客体験も非常に良いもので、それも背中を押してくれた一要因かもしれません。 

ー 求職者にとって、という視点で物事を考えていらっしゃるのが素晴らしいですね!ちなみに、2社で悩んだ時にこう意思決定をした方が良いよ、というアドバイスとかって何かありますか? 

2社で悩んだ時には、一番大事なことは「転職活動をしようと思ったきっかけ」に立ち戻って考えることだと思います。転職活動をしていると、いろいろな情報が入ってきて、あれも良いこれも良い、ってなりがちです。僕も正直なりました(笑)ただ、一番大事なことはブレないはずなので、その視点でみた時に、本当にどちらが良いのか、と考えて見ると、意外と答えは簡単に出て来るかもしれません。

ー すでに、熟練のキャリアアドバイザーみたいですね!色々聞かせて頂き、ありがとうございます。 高田様の転職体験について聞きたいことは以上になりますが、実際に不動産業界の、具体的には不動産営業の転職事情について、わかる範囲で教えていただけますか? 

不動産からの転職事情

ー 実際、高田様の周りで不動産業界に勤めていらっしゃる方は、転職している方もいらっしゃるのでしょうか?

はい、いるどころかめちゃめちゃ多いですよ(笑)多分、他の業界と比較してもかなり離職率が高い業界なんじゃないですかね。 

ー 多いんですね。みなさんどこの業界に転職していくんですか? 

バラバラではありますが、やはり不動産業界内で転職する方が一番多い気がしますね。その理由はあまり分かりませんが、やはり稼ぎたい欲が強い人が多いということと、宅建を持っているからじゃないでしょうか。実際僕もそうでしたし。

ー 他の業界への転職って、あまりないのですね。 

不動産業界 → 不動産業界が一番多いというだけであって、ないわけではないです。そうだ、僕も実はびっくりしたのが、今回人材業界に転職して、元々の同僚とかにも連絡したりSNSで発信したりするんですよね。そうしたら、意外と人材業界へ転職した人もいました。これにはちょっと自分でもびっくりでしたね。

その他で言うと、最近はM&A仲介に転職する方も増えましたね。M&A業界も、結構ハードなお仕事ではあるものの稼げるようなので、不動産業界以外で稼げる仕事に就きたいという方はM&A仲介に転職されていく印象ですね。

不動産営業からキャリアアドバイザーに転職して感じること

ー 高田さんに関しては、今回不動産業界から人材業界にご転職されて、不動産営業からキャリアアドバイザーに転身をして働かれているのかと思いますが、実際に転職して感じることやギャップとかってありますか? 

感じること・・難しいですね。結論から言うと、今回人材業界に飛び込んでみて本当に良かったと思っています。元々私自身が、人の人生に寄り添えるような、影響を与えられるような仕事をしたいという思いがあったからかもしれませんが、相当仕事のやりがいは感じることができますね。こんなに人が喜んでくださる仕事ってあるんだって感じるくらいです。 キャリアアドバイザーのお仕事って、本当に三方よしなんですよ。良い職場を見つけることができたら、求職者様は喜んでくださいますし、良い方を採用できたら、求人を出している企業様も喜んでくださる。そして良いマッチングを起こすことができたら、間に入っている私たちも嬉しいという、みんな喜んでくださる構図って素敵ですよね! 

ー 確かに、そう聞くとその通りですよね! 他には何か良かったポイントありますか? 

他には、そうですね、休みが土日休みに変わったことですかね(笑)これ転職時には意外と気にしていなかったのですが、不動産業界の、特には不動産営業職って、基本的には火曜水曜休みで、あまり友人と休み合わせられなかったんです。それが、今だと金曜に飲みに行ったり、土日でキャンプに行ったりできるので、その辺は良かったと思っています。

あとはシンプルに、労働時間も減りました(笑)

ー  ワークライフバランスは、大きく改善されてそうですね! ちなみに、悪いギャップはありましたか? 

元々覚悟をしていたことなので悪いとは言わないですが、給与は2/3くらいに下がりましたね!(笑)ただその分、自分の時間が増えたり、やりがいを持って豊かに仕事ができているという点でいうと、トータルはプラスだと思っています。あと、話を聞いていたら人材業界の中でも不動産業界並みに給与が良いところもあるようです。もちろん今の会社ではある程度のところまで勤め上げますが、今後のキャリアステップとしてはそっちを目指していくのも良いのかなと思います。 

ー  なるほど!応援しております。最後の質問になるのですが、不動産営業の経験は、人材業界のキャリアアドバイザーの仕事でも活きますか? 

相当活きますね!不動産のお仕事って、高価な買い物である分お客様の深いところのニーズまで把握しないと良い提案はできないですし、信頼関係も築けないと自分から購入なんてして下さらないですし。

キャリアアドバイザーのお仕事も、まずは信頼関係を築いて、ニーズ把握して、最適な求人のご紹介をして、という大まかな形は不動産営業のお仕事と近いように感じます。 

あとは、不動産営業で培った気合いと根性は、どこの業界でも活かせますね(笑)

ー  気合いと根性(笑)でも本当に、仕事においてとても大事なことですもんね(笑)この度は、インタビューに応じてくださりありがとうございました!高田様の今後の人材業界でのご活躍を応援しております! 

まとめ

いかがでしたでしょうか。 不動産営業として働かれている方々にとって、人材業界はあまり近い業界ではないのかもしれませんが、「人生の転機に携われる」ことや、「信頼関係構築が大事なこと」など、両者に通ずる点も多そうですね。この記事を読んで人材業界面白いかも!と思われた方、ぜひご連絡お待ちしております。

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この記事を書いた人

"人から、明るく"をスローガンに人材HR業界のことを幅広く発信。人材業界or人事職出身者で構成された編集部メンバーが、業界のリアルをお届けします。

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