採用代行の相場はどのくらい?委託先選定で気をつけるポイントを徹底解説!

目次

はじめに

近年、多くの企業が人材不足に悩まされています。優秀な人材の確保は企業の成長と発展に欠かせませんが、採用活動には多大な時間と労力を要します。そこで注目されているのが、採用代行サービスです。

採用代行サービスとは

採用代行サービス(RPO: Recruitment Process Outsourcing)とは、企業の採用業務の一部または全部を外部の専門業者に委託するサービスのことを指します。採用戦略の立案から求人広告の作成、応募者対応、面接の実施、内定者フォローまで、採用に関するあらゆる業務を代行します。

採用代行のメリット

人手不足が深刻化するなか、新卒採用においては大手企業との人材確保の競争、中途採用では即戦力人材の争奪戦が繰り広げられています。

加えて、求職者との接点が多様化し、採用手法も複雑になっています。募集から内定まで長期化する一方で、応募者への細やかな対応も求められます。加えて、SNSを活用した採用広報やオンライン面接の実施など、採用担当者の業務負荷は増す一方です。

こうした課題を解決し、質の高い採用活動を実現するのが採用代行サービスの強みです。

大きくは以下の点が挙げられます。

・採用のプロの知見を活用し、効果的な採用戦略を立案できる

・求人媒体の選定や募集コピーの作成など、ノウハウが必要な業務を任せられる

・面接のセッティングから日程調整、評価フィードバックまで、煩雑な業務を代行できる

・内定者へのフォローを徹底することで、内定辞退防止につなげられる

採用代行サービスを活用することで、社内リソースを最適配分しながら、求める人材を着実に確保していくことができるのです。優秀な人材獲得を目指す企業にとって、採用代行は強力な武器になるでしょう。

採用代行の相場価格はこれくらい!一般的な料金体系を解説

採用代行サービスの導入を検討する際に気になるのが、費用対効果です。ここでは、採用代行の一般的な料金体系と相場価格についてご説明します。

採用代行の料金体系は大きく3つに分けられます。

月額固定型 

あらかじめ決められた業務内容を、毎月固定の料金で提供するタイプです。採用活動の一連の流れを丸ごと任せられるのが特徴で、追加費用が発生しにくいため予算管理がしやすいです。 月額固定型の相場価格は、5万円〜100万円程度。小規模な採用から大量採用まで、企業の採用ボリュームに応じたプランが用意されています。

成果報酬型

採用が成功した場合にのみ、報酬が発生する仕組みです。企業側は事前に内定者1人あたりの報酬額を設定し、内定者が出るたびに報酬を支払います。採用人数に応じた費用のため、採用予算の調整がしやすい点がメリットです。成果報酬型の相場価格は、内定者の年収や職種によって異なりますが、概ね年収の20%〜30%程度が一般的な水準です。

従量課金型

利用した分だけ課金される方式で、採用業務を細かくメニュー化し、それぞれの単価を設定しているのが特徴です。採用ステップの一部のみの代行を希望するケースに適しています。 

従量課金型の相場単価は、以下を目安にするとよいでしょう。

採用戦略の企画立案:20万円〜100万円/月

求人広告の企画・制作・運用:10万円〜50万円/月

スカウトメールの配信:500円〜3,000円/通

カジュアル面談・面接の実施:1万円〜5万円/回

企業の採用ニーズや予算に合わせて、最適な料金体系を選択するのがポイントです。

また、料金設定は採用職種によっても異なります。一般職よりもIT技術者など専門職の採用代行の方が、高単価になる傾向があります。また、新卒採用、中途採用、あるいは両方に対応しているかによっても価格差があるので注意が必要です。

いずれを選択するにしても、採用代行を委託会社に任せきりにするのではなく、費用対効果をしっかりと見極めながら活用することが大切です。上手に利用することで採用工数の削減や採用の質の向上など長期的なメリットを受けられることでしょう。

採用代行を選ぶ際の3つのポイント

採用代行サービスを提供する会社は数多くありますが、その質やサービス内容は千差万別です。人材会社が自社に最適な採用代行を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

ポイント1:実績とサービス内容

どのような企業の採用支援を手がけてきたのか、実際にどれだけの採用成果を上げているのかを見極めましょう。

特に自社と同業種や同規模の企業の実績があるかどうかがポイントです。業界特有の採用事情やターゲット層の嗜好を理解している会社であれば、より効果的な採用活動が期待できます。加えて、提供しているサービスの幅広さや柔軟性も重要です。単に求人広告の運用代行だけでなく、採用戦略の立案から内定者フォローまで、一気通貫した支援ができるかどうかを確認しておきましょう。

ポイント2:価格とコストパフォーマンス

採用代行を選ぶ際は、価格とコストパフォーマンスも見極めが必要です。見積もりを取る際は、サービス内容と料金体系を詳細にチェックしましょう。事前に費用がわかる月額固定型なのか、成果に応じて報酬が発生する成功報酬型なのか、利用した分だけ課金される従量課金型なのかによって、トータルコストが変わってきます。

ポイント3:継続的なサポート体制

優秀な人材を採用して終わりではありません。その後の定着やエンゲージメント向上までを見据えた、継続的なサポート体制があるかどうかも重要なポイントです。短期的な成果だけを追うのではなく、長期的視点でパートナーシップを組める会社を選びたいものです。

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効果的に活用するための秘訣

採用代行との協働を成功させるために押さえておくべき秘訣が2つあります。

会社概要や求める人材像の明確化

採用代行会社に自社の採用活動を任せる前に、自社の会社概要や求める人材像を明確にしておくことが大切です。自社のビジョンや事業戦略、組織文化などを正確に伝えられなければ、採用代行会社は的確な採用戦略を立てられません。

加えて、求める人材像も具体的にしておく必要があります。単に「優秀な人材」ではなく、自社の事業フェーズや組織課題に即して、必要なスキルセットやコンピテンシーを洗い出しましょう。

採用代行会社との緊密なコミュニケーション

採用代行会社は二人三脚で採用成功を目指す戦略的パートナーです。特に採用代行導入初期は、密にコミュニケーションを取ることが大切です。自社の状況をしっかりと伝え、業務理解を促しましょう。対面での定例会議を設けるなど、顔の見える関係性を築くことが信頼関係の醸成につながります。

採用課題解決に役立つ採用代行の活用術

採用代行を活用した課題解決の術をご紹介します。

以下のようなケースが当てはまる場合、採用代行を活用すればスムーズに解決できる可能性があります。

応募数が伸び悩む場合

求人広告を出しても応募が思うように集まらない、応募者の質が低いといった悩みはありませんか?そんなときは、採用代行会社の知見を借りて、募集手法を見直してみましょう。 

採用工数の削減が急務の場合

採用担当者の業務があまりにも多すぎて、採用活動に十分な時間が割けないことはありませんか?そんなときは思い切って、採用代行会社に業務の一部またはすべてを任せてしまうのも手です。

内定辞退が相次ぐ場合

面接で内定まで出したのに、入社直前に辞退されてしまった経験はありませんか?せっかくの内定者を逃さないためには、内定者フォローを強化する必要があります。入社前の不安を払拭し、モチベーションを高める働きかけで、内定承諾率のアップが期待できるます。

このように、採用代行会社の力を借りながら、自社の採用課題と真正面から向き合っていくことが結果的に採用成功への近道になります。

おわりに

採用代行の相場や料金体系、活用のポイントについて解説してきました。自社の採用課題を解決し、優秀な人材を確保するためには、採用代行サービスの活用が非常に有効です。

しかし、採用代行会社の選定を間違えてしまうと、思うような成果が得られない可能性もあります。実績とサービス内容、価格とコストパフォーマンス、継続的なサポート体制など、しっかりとしたポイントを押さえて比較検討することが大切です。

採用ができない、採用に手が回らない、人事担当が突然退職してしまったなど、採用にまつわる様々な悩みを抱えている企業こそ、ぜひ採用代行を活用してはいかがでしょうか。

採用のプロ集団に相談すれば、事業の発展に欠かせない「人材」の課題を解決する糸口が見つかる可能性が高いです。この記事が人材で悩むすべての企業のお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人

"人から、明るく"をスローガンに人材HR業界のことを幅広く発信。人材業界or人事職出身者で構成された編集部メンバーが、業界のリアルをお届けします。

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