キャリアコンサルタントの難易度とは?資格取得の流れ、就職、年収まで詳しく徹底解説!

今回は、キャリアコンサルタントを目指そうと考えている方々へその仕事内容から資格取得の難易度、具体的な学習方法、就職先、年収レベルまでを徹底解説します。

この記事を通して、キャリアコンサルタントの仕事の魅力と重要性を理解し、将来の進路選択の一助となれば幸いです。

目次

キャリアコンサルタントとは

キャリアコンサルタントとは、個人の適性や長所・短所を分析し、その人物に合ったキャリアプランを立案・提案する専門家です。単に就職や転職の支援をするだけでなく、カウンセリング等を通して、一人ひとりの価値観や人となりを理解したうえで最適なキャリア形成をサポートする役割を担います。

業務内容は多岐にわたり、企業の人事採用サポートや就職・転職相談、学生のキャリア教育にいたるまで幅広く担当します。

時折、キャリアカウンセラーやキャリアアドバイザーと呼ばれることもありますが、キャリアコンサルタントは国家資格であり、専門知識と技術が求められる職業です。

単なるアドバイスや提案にとどまらず、対象者自身の気づきを促し、自己実現を最大化できるようサポートすることが求められます。

キャリアコンサルタント資格の概要

キャリアコンサルタントは、2016年に国家資格化された比較的新しい資格です。資格取得のためには、次の2つのいずれかの条件を満たす必要があります。

  1. キャリアコンサルタント試験に合格する
  2. キャリアコンサルタント養成課程を修了する

試験とは別に、大学や専門学校でキャリアコンサルタント養成課程を設置している教育機関もあり、一定の単位を取得すれば資格を得られます。

試験は年1回実施され、筆記試験と実技試験の2部構成となっています。

出題範囲は、「キャリアコンサルティングの理論と方法」「カウンセリングの理論と実践」「産業・職業に関する知識」「就職支援に関する知識」など7つの科目からなります。

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キャリアコンサルタントの難易度

キャリアコンサルタント試験の合格率は、毎年20%前後で難易度は高いと言えるでしょう。広範な知識とスキルが問われるため、短期間の対策だけでは合格は難しいとされています。

しかし、適切な学習計画を立てて着実に準備を重ねれば、十分に合格は可能です。特に重要なのが、「カウンセリングの理論と実践」の科目です。単なる知識の暗記だけでなく、ロールプレイなどを通して実践的な対応力が身につくよう心がける必要があります。また、業界・職種理解のための調査分析なども欠かせません。

キャリアコンサルタント試験の合格に向けた学習には1年から2年はかかると言われています。専門の受験対策講座や通信教育、模擬テストなどを活用しながら、計画的にスキルを身につけていくことが重要です。

キャリアコンサルタントの年収

キャリアコンサルタントの年収水準は、勤務先や経験年数によって大きく開きがあります。概して以下の範囲と言われています。

・新入社員の初任給:300万円前後 

・人材会社の中堅社員:400万~600万円程度
・シニア や独立開業:600万円以上

人材紹介会社やキャリア教育機関に就職した場合、新入社員の初任給は300万円前後が一般的です。しかし、実務経験を積み重ね、中堅社員になれば年収は400万円を超え、500万円から600万円程度になるケースがほとんどです。

一方、大手企業の人事部門勤務の場合は、初任給自体が高めに設定されていることが多く、400万円前後が一般的です。また、公的機関やシンクタンクに勤める場合も、年収水準は比較的高くなる傾向にあります。

さらに経験を積み重ねれば、獲得できる報酬額も増えていきます。シニアレベルでは年収700万円、800万円を超えるケースも少なくありません。また、独立開業し、個人事務所を構えるようになれば、1,000万円を超える年収も十分に可能性があるでしょう。

キャリアコンサルタントとしての就職先

キャリアコンサルタントの主な就職先は以下の通りです。

  • 人材紹介会社、人材派遣会社
  • 転職エージェント
  • 大手企業の人事部門
  • 地方自治体や行政機関のキャリアサポート窓口
  • 大学や専門学校のキャリアセンター
  • キャリアコンサルティング会社、キャリア教育機関

最も一般的なのが人材紹介会社や転職エージェントでの就職です。企業へ求職者を紹介する際に、適性診断やキャリアカウンセリングを行う役割を担います。また、大手企業の人事採用部門に内定者のキャリア形成支援として採用されるケースも増えています。それそれ詳しくみていきましょう。

人材紹介会社・人材派遣会社

新卒や中途採用の求職者の受け入れ窓口となり、適性診断や面接対策等のキャリアカウンセリングを行います。紹介先の企業とのマッチングにも携わります。人材ビジネスの中核を担う重要な役割です。

転職エージェント

 キャリアコンサルタントが中心となり、転職希望者に合った求人を探し、履歴書の添削や面接対策まで行います。本人の適性を見極めながら、納得のいく転職先を提案・斡旋します。

大手企業の人事部門

社員の人事育成やキャリア開発支援に従事します。入社前の新入社員に対するキャリアガイダンスや、在職中の社員の適性診断、職種転換の支援などを担当します。

大学や専門学校のキャリアセンター 学生の就職支援が中心的業務となります。個々の学生に合った職種や企業の選定、履歴書や小論文の添削、面接対策などを行います。卒業後のキャリア形成支援にも力を入れています。

公的機関のキャリアサポート窓口 

国や自治体が設置する無料の就職相談窓口で、主に中高年齢層の転職や再就職をサポートします。適性診断や職業訓練のアドバイスなども重要な役割となっています。

キャリアコンサルティング会社 

キャリアコンサルタントが中心となり、個人のカウンセリングから企業の人材育成、就職支援コンサルティングまで、幅広いサービスを提供しています。必要に応じて心理カウンセラーや産業カウンセラーも配置されています。

このように、キャリアコンサルタントの就職先は多岐にわたります。自分の希望や適性、志向に合わせて選ぶことができるのが魅力の一つと言えるでしょう。

まとめ

この記事では、キャリアコンサルタントという仕事の内容から、資格取得の難易度、主な就職先、年収水準などを紹介してきました。確かにキャリアコンサルタントの合格に向けた学習は決して易しいものではありませんが、しっかり準備を重ねれば十分に可能です。

キャリアコンサルタントは、個人の適性や長所を的確に見極め、最適なキャリア形成を支援する重要な役割を担っています。

単に就職や転職の斡旋にとどまらず、対象者一人ひとりの人格や価値観を尊重しながら、自己実現を最大化できるようサポートすることがミッションとなります。

資格取得までの努力が並大抵ではない分、職業としてのやりがいも大きなものがあります。キャリアコンサルタントに関心がある方は、ぜひ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。この記事を読んだ皆さんの挑戦を応援しています。

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この記事を書いた人

"人から、明るく"をスローガンに人材HR業界のことを幅広く発信。人材業界or人事職出身者で構成された編集部メンバーが、業界のリアルをお届けします。

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