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人材紹介と人材派遣の違いとは?メリット・デメリットを解説します!
人材業界

人材紹介と人材派遣の違いとは?メリット・デメリットを解説します!

人材業界に興味はあるものの、人材紹介と人材派遣の違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では人材紹介と人材派遣の特徴や利用の流れ、選考フローの違いをわかりやすく解説します。

それぞれのメリット・デメリットも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

人材紹介と人材派遣のビジネスの違い

人材紹介と人材派遣では、雇用契約を結ぶ相手が異なります

人材紹介は求職者が紹介先企業に直接雇用されますが、人材派遣では派遣会社と雇用契約を結ぶ仕組みです。

給与の支払いや勤怠管理は、人材紹介では紹介先企業、派遣では派遣会社が担います。

ここでは、それぞれの概要について詳しく解説します。

人材紹介とは

人材紹介とは、企業と求職者をつなぐ有料の採用支援サービスです。

企業は紹介会社に求人を依頼し、条件に合った人材の紹介を受けます。

求職者は紹介会社に登録し、希望やスキルに応じた転職先を紹介されます。

内定が決まると企業と求職者が直接雇用契約を結び、紹介会社には成果報酬が支払われる仕組みです。

紹介会社は、求人票の作成や面接日程の調整、条件交渉なども代行します。

人材紹介の種類としては以下の3つです。

人材紹介の種類

  • 登録型:企業が紹介会社に登録された中から人材を選ぶ方式
  • サーチ型:ヘッドハンティングやスカウトなどで外部から人材を探す方式
  • 再就職支援型:企業が早期退職者やリストラ対象者の再就職を支援する方式

目的や自分に合った人材紹介サービスを利用することを心掛けましょう。

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人材派遣とは

人材派遣とは、派遣会社が雇用する社員を企業に派遣し、業務に従事させる仕組みです。

派遣社員は派遣先で働きますが、雇用契約は派遣会社との間で結ばれます。

給与や福利厚生は派遣会社が管理し、業務の指示は派遣先企業が行うことが基本です。

人材派遣の種類は以下の3つになります。

人材派遣の種類

  • 有期雇用派遣:期間を限定して就業する一般的な派遣形態
  • 無期雇用派遣:派遣会社と無期限契約を結び、安定した派遣就業が可能
  • 紹介予定派遣:派遣期間を経て、企業が直接雇用を検討する形式

人材派遣は、即戦力が必要な場面や、正社員採用が難しいときに有効な選択肢です。

ただし、同一の派遣社員を3年以上継続して受け入れることはできないなど、法的な制約にも注意が必要でしょう。

人材紹介と人材派遣の違い

人材紹介と人材派遣は、雇用関係の有無や働き方に大きな違いがあります。

それぞれの特徴を理解することで、目的に合った選択が可能になるでしょう。

以下の項目ごとに、人材紹介と人材派遣の違いを詳しく解説します。

サービスの目的

人材紹介と人材派遣は、サービスの目的そのものが異なります

サービス目的
人材紹介長期的な人材の確保
人材派遣短期的な人材の確保

人材紹介会社は、求職者と企業のマッチングをサポートし、採用活動を効率化することが狙いです。

採用に至るまでの過程で、求人票の作成や候補者の選定、条件交渉などを行い、直接雇用につなげます。

一方、人材派遣会社は、企業の一時的な人手不足解消を行っています。

繁忙期や急な欠員対応など、期間限定で人材を活用したい企業に向いています。

派遣スタッフの雇用は派遣会社が担い、企業は即戦力を必要な期間だけ確保できるのです。

このように、採用の目的が長期か短期かによって、使い分けが必要です。

契約形態

人材紹介と人材派遣では、契約形態が根本的に異なります。

項目人材紹介人材派遣
雇用契約の相手求職者と企業が直接契約派遣会社と派遣社員が契約
就業先との関係企業に直接雇用される派遣先で働くが、雇用関係はなし
指揮命令雇用先である企業派遣先企業が業務を指示
契約の種類登録型サーチ型再就職支援型有期雇用派遣無期雇用派遣紹介予定派遣
給与・福利厚生採用企業が管理派遣会社が管理

人材紹介では、求職者と企業が直接雇用契約を結ぶのが基本です。

採用が決まった時点で、紹介会社の役割は終了します。

紹介形態には、登録型・サーチ型・再就職支援型の3種類があり、目的や対象人材に応じて使い分けられます。

一方、人材派遣は、派遣会社が雇用主となり、社員を企業に派遣する仕組みです。

派遣社員の給与や福利厚生は派遣会社が管理し、業務の指示は派遣先企業が行います。

派遣形態は、有期雇用派遣・無期雇用派遣・紹介予定派遣の3つに分かれます。

このように、雇用関係の主体や業務指示の責任者が異なるため、利用目的に応じて使い分ける必要があります。

契約期間

人材紹介と人材派遣では、契約期間にも明確な違いがあります。

サービス契約期間の特徴
人材紹介正社員:期間の定めなし契約社員:有期契約
人材派遣原則最長3年まで※同一部署・業務に限る

人材紹介は、企業と求職者が直接雇用契約を結ぶ形式です。

正社員として採用される場合は契約期間の定めがなく、無期雇用が基本となります。

一方で、契約社員として採用する場合は、あらかじめ期間を定めた契約を結ぶことが原則です。

人材派遣は、派遣法により原則として最長3年までという期間制限があります。

同じ職場で同じ業務に3年を超えて就業することはできず、長期雇用には制約がある点に注意が必要です。

参考:労働者派遣事業に係る法令・指針・疑義応答集・関連情報等|厚生労働省 

選考フロー

人材紹介と人材派遣は、選考フローにも大きな違いがあります。

採用活動の進め方が異なるため、目的に応じた使い分けが重要です。

サービス選考の主体具体的な流れ
人材紹介企業が選考を実施書類選考 → 面接 → 内定
人材派遣派遣会社が人選を担当企業は選考せず → 派遣開始

人材紹介では、企業が選考の主体となり書類選考や面接を通じて採用の可否を判断します。

求職者は紹介会社を通じて応募し、選考を経て直接雇用へとつながるのです。

採用基準や面接内容も企業側で決定され、一般的な中途採用と同様の流れになります。

一方、人材派遣では、派遣先企業が個別に選考を行うことは労働者派遣法で禁止です。

そのため、業務内容に応じた人材の選定は、派遣会社が責任をもって行います

企業は面接ではなく、業務指示と就業条件の提示を通じて人材を受け入れることになります。

参考:令和6年度 派遣労働者を受け入れるにあたって(第1部)|厚生労働省 

業務指示

人材紹介と人材派遣では、業務指示の仕組みにも明確な違いがあります。

サービス業務指示雇用管理
人材紹介採用企業が担当採用企業が一括で管理
人材派遣派遣先企業が担当雇用は派遣会社、業務指示は派遣先企業

人材紹介の場合、企業が雇用主となり、直接業務の指示を行います。

採用された人材は正社員や契約社員として企業に所属し、日々の業務指導や評価も企業にされるでしょう。

一方、人材派遣では、業務の指示は派遣先企業が行うものの、雇用管理は派遣会社が担う仕組みです。

勤怠管理や給与計算、社会保険の手続きなどは、派遣会社が対応します。

指揮命令と雇用契約が分かれている点が、派遣特有の特徴です。

給料

人材紹介と人材派遣では、給料の支払い元や賃金形態に違いがあります。

サービス給与の支払元賃金形態
人材紹介採用企業月給制・年俸制が多い
人材派遣派遣会社時給制が一般的

人材紹介の場合、企業が雇用主となり、給与も企業から直接支払います

月給制や年俸制が一般的で、賞与や昇給などの待遇も企業の制度次第です。

求職者にとっては、正社員や契約社員として長期的な雇用と安定収入が見込めるでしょう。

一方、人材派遣では、派遣会社が給与を支払う立場になります。

賃金形態は時給制が中心で、就業時間に応じての給与計算です。

賞与や昇給制度は派遣会社の就業規則に従うため、企業によって差が出る場合もあります。

支払い元と報酬形態の違いを把握し、働き方に合った選択をすることが大切です。

人材紹介サービスの利用の流れ

人材紹介サービスを利用する際、どのような流れで進むのか気になる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、申し込みから内定までの基本的な流れを紹介します。

申し込み

人材紹介サービスの利用を始めるには、まずは申し込み手続きが必要です。

多くの場合、氏名・連絡先・希望条件などの基本情報に加え、履歴書や職務経歴書の提出が求められます。

提出書類は、キャリアアドバイザーが適切な求人を紹介する際の判断材料となり、サービスの効果を最大化するのに非常に重要なポイントです。

提出内容が不十分だと、マッチング精度が下がるおそれがあるため、職務内容や実績を具体的に記載するようにしましょう。

キャリア面談

キャリア面談は、自身の経験や希望を整理し、最適な求人を紹介してもらうための重要なステップです。

内容は、これまでの職務経験、スキル、転職理由、希望する業界・職種・勤務地など多岐にわたります。

キャリア面談を通じて、キャリアアドバイザーが求職者の強みや志向性を把握します。

そのうえで、キャリアアドバイザーが市場動向や今後のキャリアプランをふまえたアドバイスを提供してくれるでしょう。

面談で伝えた情報は、求人選定や企業への推薦文作成に活用されるため、できる限り具体的かつ正確に伝えることが大切です。

不安や迷いがある場合でも、率直に話すことでより的確な提案につながります。

求人紹介

面談に基づいた希望条件やキャリアに合った求人情報がキャリアアドバイザーから提案されます。

職種や業界だけでなく、企業の社風や成長環境、求める人物像なども考慮されるため、精度の高いマッチングが可能です。

また、一般には公開されていない非公開求人が紹介されることもあり、転職サイトには載っていない求人に出会える可能性があるでしょう。

提案内容に対しては、応募するかどうかを自身で判断できます。

この時、自分の将来像と一致するかどうかを冷静に見極めることが重要です。

不明点があれば、その都度キャリアアドバイザーに確認しましょう。

応募・選考

応募・選考は、企業との最初の接点となる大切なフェーズです。

応募後は、提出した履歴書や職務経歴書をもとに企業で書類選考が行われ、通過後は面接のなります。

面接では、これまでの経験や志望動機、働き方への考え方などが問われます。

この面接選考が、多くの人にとって企業に入社するための山場になるため、キャリアアドバイザーと一緒に面接対策をするのがおすすめです。

企業ごとの特徴や選考の傾向をふまえたアドバイスが受けられるため、質問に対しても十分な準備の上での回答ができるでしょう。

また、事前に模擬面接を行うことで、不安を和らげることも可能です。

企業ごとの対策を丁寧に行い、自信を持って面接に臨みましょう。

内定・条件交渉

内定が出た後は、労働条件の確認と最終的な意思決定が重要なポイントです。

この段階で、年収や入社日、勤務時間などの条件を企業とすり合わせる必要があります。

人材紹介サービスでは、こうした条件交渉をキャリアアドバイザーが企業側と調整してくれる場合が多いです。

求職者自身では伝えにくい年収の希望や勤務時間の相談なども、第三者を介することでスムーズに進められます。

企業からの提示条件に不安や疑問がある場合は、そのままにせず相談することが大切です。

双方の意向をすり合わせたうえで最終的な条件が決まり、条件に合意できれば正式に内定を受諾し入社の準備へと進みます。

キャリアアドバイザーは、必要な書類の確認や入社手続きについてもフォローしてくれます。

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人材派遣サービスの利用の流れ

続いて、人材派遣サービスを利用する際の流れを以下のステップに沿って解説します。

登録

人材派遣サービスを利用するには、まず派遣会社への登録が必要です。

登録方法は主に2種類あります。

人材派遣サービスの登録方法

  • 派遣会社の登録会に参加する方法
  • WEB上で手続きを行う方法

どちらの場合も、本人確認書類の提出や、職務経歴・スキルに関する情報の入力が求められます。

登録会では、キャリアカウンセリングや適性の確認が行われることもあります。

登録時の情報は、希望に合う仕事を紹介するうえで重要な判断材料となるため、正確に伝えましょう。

希望条件

派遣で働くうえで、自分に合った仕事を見つけるには希望条件の明確化が欠かせません。

登録後にコーディネーターと面談を行い、希望の働き方や条件について確認します

具体的には、以下のような希望条件を提示しましょう。

希望条件の例

  • 職種
  • 勤務地
  • 勤務日数
  • 勤務時間
  • 時給
  • 将来のキャリア
  • 働き方の希望

希望条件をもとに、経験やスキルをふまえて、コーディネーターが派遣先の選択肢を一緒に考えてくれます。

要望をすべて伝えることも大切ですが、優先順位をつけておくと、より的確なマッチングが可能になるでしょう。

曖昧なまま伝えてしまうと、希望と異なる仕事を紹介される可能性もあるため注意が必要です。

遠慮せず、正直に希望条件を伝えましょう。

仕事紹介

希望条件を伝えたあとは、その内容に合った仕事が派遣会社から紹介されます。

条件面に加え、職場の雰囲気や就業先の特徴などの説明を受けることもあり、入社後のイメージを持ちやすくなるでしょう。

紹介された案件にすぐ応募する必要はなく、内容を比較・検討したうえで判断できます。

応募する際には、改めて就業条件の確認を行い、ミスマッチを防ぐことが重要です。

不安や疑問がある場合は、遠慮せずコーディネーターに相談することをおすすめします。

就業決定・雇用契約

仕事が決定したあとは、派遣先企業との顔合わせと業務内容の確認が行われます。

顔合わせでは、職場の担当者から具体的な業務内容や職場環境について説明があるでしょう。

就業先の雰囲気や担当業務を確認できる貴重な機会のため、不明点があればその場で確認しておくことが大切です。

顔合わせでマッチングが成立すると、派遣会社との間で雇用契約を結びます。

就業決定と雇用契約の締結は、派遣として働くうえで欠かせない重要な手続きです。

契約内容をしっかり確認し、安心して勤務を開始しましょう。

人材紹介サービスのメリット

人材紹介サービスを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、人材紹介サービスのメリットを5つ紹介します。

正社員・契約社員として直接雇用される

人材紹介サービスを利用する大きなメリットは、企業と直接雇用契約を結べる点にあります。

直接雇用となるため、就業規則・勤務条件・給与体系・福利厚生・昇給・賞与が企業側の制度に基づきくため、安定した雇用形態になることが魅力的です。

また、長期的なキャリア形成を前提とした配属や教育制度が整っていることも多く、将来的な成長にもつながります。

派遣勤務のように契約期間が定められている働き方とは異なり、職場における役割や責任も明確に定められるのが特徴です。

その分、企業からの信頼も高まりやすく、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。

非公開求人にアクセス可能

非公開求人とは、企業が採用活動を限定的に行いたい場合などに用意されている特別な案件です。

人材紹介会社は、求職者のスキルや希望条件をもとに、一般公開されていない求人の中からマッチする案件を紹介してくれます

非公開求人の中には、事業戦略上の都合で公表されないポジションや、新規事業に関する重要な募集が含まれることがあります。

自力では見つからない求人と出会えることは、人材紹介サービスの大きな強みと言えるでしょう。

キャリア相談ができる

人材紹介サービスは、専任のキャリアアドバイザーに様々なことを相談できる点が大きな強みです。

転職活動の進め方や職種の選び方に不安がある場合でも、専門家の意見を取り入れることで方向性を明確にでき、スムーズに転職を進めることができるでしょう。

また、長期的な視点でキャリアプランの設計に関しての相談にも乗ってくれます。

キャリアアドバイザーは、これまでの経験やスキル、今後の希望を丁寧にヒアリングしたうえで、適性のある業界や職種を提案してくれます。

ひとりでは見落としがちな強みや可能性に気づけることもあり、自己理解を深めるきっかけになる重要な機会です。

キャリアアドバイザーと相談を重ねながら、納得のいく転職を目指しましょう。

企業との直接交渉(年収・条件)がしやすい

人材紹介サービスを利用することで、年収や労働条件の交渉がしやすくなります

条件面での要望は、自分から伝えづらいと感じる人が多いでしょう。

しかし、人材紹介サービスを利用するとそれらの交渉を代行してくれるのです。

紹介会社のキャリアアドバイザーが間に入ることで企業との調整が円滑に進み、好条件で企業に入社することができるでしょう。

アドバイザーは、求職者の希望や市場価値を把握したうえで、企業に対して適切な条件を交渉してくれます。

この交渉サービスは、納得感のある転職にするために非常に有益なサービスになるでしょう。

内定後のフォローがある

人材紹介サービスでは、内定後も丁寧なフォローを受けられる点が大きなメリットです。

入社が決まったあとも、手続きやスケジュールの調整などをアドバイザーがサポートします。

たとえば、雇用契約書の確認や必要書類の準備、入社日程のすり合わせなど、入社までに発生するさまざまな業務を一緒進めてもらえます。

さらに、入社後も状況確認の連絡を受けることがあり、新しい職場への不安や課題を相談できる体制があるのが魅力的です。

一人での転職活動では得られない、継続的な支援を受けられる点は人材紹介ならではの強みといえるでしょう。

入社後のミスマッチや早期離職のリスクを下げる意味でも、こうしたアフターフォローは重要です。

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人材紹介サービスのデメリット

人材紹介サービスには多くのメリットがありますが、利用にあたって注意すべき点もあります。

ここでは、事前に知っておきたい人材紹介サービスの主なデメリットを紹介します。

書類・面接通過のハードルが高く、選考期間も長くなりがち

人材紹介サービスを通じた転職は、選考のハードルが高くなりやすい傾向があります。

企業が紹介手数料を負担するため、採用に対して慎重になるケースが多いからです。

とくに書類選考では、職務経験やスキルが明確に求められることがあり、書類通過率が低くなる可能性があります。

さらに、面接が複数回にわたって実施されることもあり、選考期間が長引くことも珍しくありません。

スピード感を重視したい方や早期の転職を希望する方にとっては、やや不向きに感じる場合もあります。

ただし、企業側も長期的な人材確保を目的としているため、マッチすれば安定した雇用が期待できるでしょう。

人材紹介は質の高いマッチングを重視する分、選考の厳しさや時間の長さも理解しておく必要があります。

紹介できる求人が限られる

人材紹介サービスには、紹介できる求人が限定されるというデメリットがあります。

すべての企業が紹介会社と契約しているわけではなく、取り扱う求人の幅にも限りがあるためです。

とくに、特定の地域や職種、条件に強くこだわりたい場合、希望に合う求人がすぐに見つからないこともあります。

また、紹介先の企業数が少ない場合は、選択肢そのものが限られてしまうでしょう。

自分の希望をすべて満たす案件を紹介してもらうには、ある程度の柔軟性が求められます。

ただし、紹介される求人は企業側が紹介会社に依頼した信頼性の高い案件が多いため、ミスマッチが起きにくいということは利点です。

求人数の豊富さよりも、条件や相性の良さを重視したい方にとって有効な手段といえるでしょう。

アドバイザーに左右される

人材紹介サービスでは、キャリアアドバイザーの対応が転職活動に大きく影響します。

担当者の経験や知識、コミュニケーションの姿勢によって、提案内容やサポートの質が異なるからです。

たとえば、ヒアリングが不十分な場合、自分の希望と異なる求人を紹介されることがあります。

また、アドバイザーと相性が合わないと相談しづらくなり、転職活動が思うように進まなくなる可能性もあるでしょう。

紹介される求人の選定や企業との交渉もアドバイザーが担うため、信頼関係の構築が欠かせません

担当者の力量によって満足度に差が出る点は、人材紹介サービス特有の課題といえます。

不安を感じた場合は、担当変更を申し出てみましょう。

自発的な行動が必要

人材紹介サービスは便利なサポートを受けられますが、最終的な行動は求職者自身に委ねられます

アドバイザーが情報を提供しても、その活用や判断は自ら行う必要があります。

また、書類添削や面接対策なども自分からお願いすることで、面談数やキャリアアドバイザーのサポートの量が増え、人材紹介サービスの効果を最大限にすることができるでしょう。

紹介された求人に応募するかどうか、面接にどう臨むかといった決定は本人の意思によって進めることができるのです。

受け身のままだと、納得のいく転職にはつながりにくくなります。

紹介会社はあくまで支援者であり、代行者ではありません。

転職活動を成功させるには、キャリアアドバイザーと協力しながら自ら考え動く姿勢が求められます。

内定後の辞退がしづらい空気

人材紹介サービスを利用する際、内定後の辞退に心理的な負担を感じることがあります

アドバイザーが積極的に交渉や調整を進めてくれていた場合、「断りにくい」と感じることがあるかもしれません。

企業に対しても説明が必要となるため、辞退の意思を伝えるまでに時間がかかることもあります。

その結果、自分の気持ちよりも周囲の期待を優先してしまう恐れがあるでしょう。

しかし、入社後にミスマッチが生じるほうが大きな問題です。

最終的な選択は本人にしかできないため、納得できない場合は勇気を持って辞退する判断も重要になります。

人材派遣サービスのメリット

人材派遣という働き方には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

人材派遣サービスを利用することで得られるメリットを5つ紹介します。

ライフスタイルに合わせて働き方を選びやすい

派遣という働き方の魅力は、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方がしやすいことです。

派遣であれば、働く日数や時間、勤務地、期間なども自由に選びやすく、状況に応じた働き方を実現できます。

家庭との両立を重視したい方や、副業とのバランスを取りたい方にとっても、負担の少ない働き方ができるのは大きなメリットです。

フルタイムでの就業にこだわらず、短時間でもしっかり働きたい方、自分らしい働き方を望む方にこそ、派遣という選択肢は適しています。

生活とのバランスを大切にしながら、安心して働ける環境が整っているのも派遣ならではの特長です。

未経験でも挑戦できる案件が多い

人材派遣サービスの特長のひとつは、未経験からでも挑戦しやすい仕事が多いことです。

経験がない分野でも一歩を踏み出しやすく、キャリアの幅を広げるチャンスになります。

とくに、一般事務やデータ入力、軽作業、コールセンターなどは初めてでも挑戦しやすく、研修制度やマニュアルが整備されている職場も少なくありません。

職種や業界に関わらず、興味のある仕事に安心して取り組める環境が用意されています。

未経験という理由だけで選択肢を狭める必要がなく、新しい分野にチャレンジしたい方にとっておすすめの働き方です。

少しずつ経験を積み重ね、自信をつけながらキャリアを築いていくことも可能です。

派遣会社による研修や福利厚生制度を利用できる

人材派遣サービスの魅力のひとつに、派遣会社が用意する福利厚生や研修制度を利用できる点があります。

働きながらスキルアップを目指せる環境が整っており、長く安心して続けられるのが特長です。

たとえば、派遣社員として働く場合は以下のようなサポートが受けられます。

派遣社員として受けられるサポート

  • 健康保険や厚生年金などの社会保険制度
  • 有給休暇の取得や定期健康診断の実施
  • パソコンスキルやビジネスマナー研修の受講
  • 資格取得や語学学習を支援する制度

こうした制度を活用すれば、仕事を通じて自分の強みを増やしていくことが可能です。

未経験から新しい分野に挑戦したい方にとっても、派遣会社のサポートは心強い味方になります。

正社員より気軽に始めやすい

派遣は、正社員よりも気軽に始めやすい点が大きなメリットです。

雇用期間が限定されていることから、就業開始までのハードルが比較的低く、多くの方がチャレンジしやすい働き方といえます。

とくに、「まずは短期間働いてみたい」「いろいろな職場を経験したい」と考える方にとっては、最初の一歩を踏み出しやすい選択肢です。

派遣社員として働くことで、職場ごとの雰囲気や業務内容の違いを肌で感じながら、自分に合った働き方を見つけることができます

正社員にこだわらず、まずは働いてみたいという方にとって、派遣は柔軟で挑戦しやすい選択肢です。

様々な職場・業務を経験できる

人材派遣サービスを利用する最大のメリットのひとつは、さまざまな職場や業務を経験できることです。

異なる環境で働くことで、自分の適性や関心をより明確にすることができます

派遣社員は短期や中期の就業を繰り返す中で、業種や職種だけでなく、企業の風土や働き方の違いも感じることができるでしょう。

たとえば事務職や販売職、軽作業など、ジャンルの異なる仕事に挑戦することで、向いている働き方や自分に合う職場の特徴が少しずつ見えてきます。

ひとつの会社に長く勤める正社員とは異なり、柔軟に職場を変えながら多様な経験を積める点は、派遣ならではの大きな魅力です。

今後のキャリアを考えるうえでも、実践的な学びが得られる働き方といえます。

人材派遣サービスのデメリット

人材派遣サービスには多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。

ここでは、人材派遣サービスのデメリットについて紹介します。

雇用が不安定

人材派遣のデメリットとしてまず挙げられるのが、雇用の不安定さです。

派遣雇用は契約期間があるため、長期的に同じ職場で働くことは不可能です。

特に、景気や企業の人員計画に影響を受けやすく、急な契約終了や更新打ち切りのリスクも考慮する必要があります。

また、派遣先の都合で契約が早期に終了するケースもあり、安定した収入を希望する方にとっては不向きと感じることがあるでしょう。

長く安定して働きたいと考えている方は、契約更新の仕組みや将来的な雇用継続の可能性を事前に確認しておくことが大切です。

キャリアアップがしにくい

人材派遣は働きやすい反面、キャリアアップにつながりにくいという課題があります。

派遣社員は即戦力としての役割を求められることが多く、担当する業務が限定されがちです。

マニュアルに沿った作業や補助的な業務を中心に任されるため、企画立案やマネジメントのような責任あるポジションを目指す機会は限られます。

また、正社員と比べて評価制度が明確に設けられていない職場も多く、実績を積んでもポジションや待遇に反映されにくい傾向があります。

そのため、専門性を高めたい方や将来的に管理職を目指す方にとっては、派遣という働き方がキャリア形成の障害になってしまうことがあるでしょう。

長期的なキャリアを築きたい場合は、派遣先で得られる経験がどのように活かせるかを意識して働くことが重要です。

年収が上がりにくい

人材派遣のデメリットのひとつに、年収が上がりにくいという点があります。

派遣社員は時給制が多く、同じ業務を長く続けても収入が大きく変動しない傾向です。

とくに昇給制度が明確でない場合、勤続年数やスキルの向上が収入に反映されません

賞与や手当が支給されないケースもあり、年間を通じた収入面では正社員に比べて差が生まれやすいのが現状です。

将来的な年収アップを見込んでいる場合には、派遣の条件や待遇をあらかじめ確認しておくことが重要でしょう。

長く働くほど収入を上げたいと考えている方にとっては、派遣という働き方が不利に感じられることもあります。

社内での意思決定権・責任範囲が限定されることが多い

人材派遣の働き方には、社内での意思決定や責任範囲が限られるというデメリットがあります。

多くの企業では、重要な会議や方針決定の場に派遣社員が参加することは少なく、意思決定に関与しにくい立場に置かれがちです。

社員会議への出席が認められない、業務改善の提案ができない、というケースも見受けられます。

また、企画立案やプロジェクト管理、予算運用などの中核的な業務は、正社員が担うことが多く、派遣社員は補助的な役割にとどまることが一般的です。

そのため、仕事に対して主体的に関わりたい方や組織内でリーダーシップを発揮したいと考える方にとっては、やりがいを感じられない可能性があります。

裁量を持って働きたい方は、担当する業務の範囲や役割を事前に確認しておくことが大切です。

派遣切りのリスク

人材派遣の大きなリスクのひとつが、派遣切りの可能性があることです。

経済状況が悪化したとき、真っ先に契約終了の対象となるのが派遣社員です。

企業は雇用の柔軟性を確保するため、景気や業務量の変動に応じて派遣契約を調整します

その結果、契約期間の途中であっても、派遣社員との契約が早期に終了するケースも少なくありません。

また、契約満了後の更新が見送られることもあり、安定した職場にはならないでしょう。

こうした背景から、生活基盤を派遣に依存していると、収入の途絶や転職活動の負担が急にのしかかるおそれがあります。

不測の事態に備えるためにも、貯蓄や次の仕事の情報収集など、常に準備をしておくことが重要です。

自分に合った人材サービスを利用しよう!

自分に合った働き方を見つけるためには、サービスの特徴をよく理解し、目的やライフスタイルに合うサービスを選ぶことが大切です。

雇用形態やサポート体制を比較し、自身の希望や状況に合う人材サービスを活用しましょう

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WRITERライター情報

プロフィール画像

高稲祐貴

株式会社b&q 代表取締役

東京都立大学在学中にマレーシアにおけるコミュニティ事業の立ち上げを経験。日本帰国後にプロップテックベンチャーに創業メンバーとしてジョインし、COO執行役員としてHR事業をはじめとした複数の事業開発と事業推進に従事。2023年に東証プライム上場企業にグループインし、グループ企業役員を経験。2023年に人材HR領域を事業ドメインとした株式会社b&qを創業し、採用支援事業や人材紹介事業を行う。