一般的にも厳しくてハードなイメージを持たれることが多い不動産業界の営業職。
お金を稼ぎたいと思って入社したけど、不動産営業やっぱりしんどい、、、
火曜水曜休みでも良いと思ったけど、やはり土日休みの職に就きたい、、、
電話営業や訪問営業など、やはりメンタルがきつい、、、
などなど、不動産営業の働き方を主な理由として、転職を考えている方は少なくありません。
ただ、『宅建持っているし不動産の営業を離れるのは勿体無い』『不動産営業以外の仕事は知らないからちょっと不安』というような理由から、実際に転職に踏み出せない方が多いことも事実です。
これまで不動産業界で不動産営業の経験しかないから、他の業界に転身するのは不安。
特には、
「不動産営業って転職市場ではどう見られているんだろう・・」
「不動産営業の人って、業界変えるとしたらどこの業界に行くの?」
というようなご不安を抱えている方、是非ご覧になってください。
不動産営業マンの転職理由トップ3
まず、不動産営業として活躍している方の転職理由トップ3から。
不動産営業の方々はどんな理由で転職を考えるのでしょうか?
1位 休日を変えたい
不動産営業マンの方が不動産業界から異業種に転職したいと思う理由の中でトップはこちらの理由。
不動産営業マンの中でも、特に賃貸仲介職や売買仲介職、賃貸管理職、仕入れ営業職の方は休日が土日休みではなく火曜水曜休みであったり水曜木曜休みであることが多いです。
「友人と休みを合わせたい」「彼女や奥さんと同じ休みにしたい」「子供ができたので子学校行事などに参加できるようにしたい」といった背景から、土日休みに切り替えたいという思いで不動産営業から別業種への転職を考える方が多いようです。
2位 ワークライフバランスを整えたい
2番目に多いのがこちらの理由。
昨今の働き方改革から徐々に改善はされているものの、不動産業界は他の業界と比較しても激務と言われることが多いです。いまだに深夜残業や勤務表に載らない休日出勤なども少ないない業界であることが実情です。
そんな中で、もう少し自分の趣味の時間や家族の時間、自己研鑽の時間を作れるようにしたいという思いから、ワークライフバランスの整う環境を求めて異業種転職、もしくは不動産業界内でホワイト企業を求めて転職される方もいます。
3位 固定給をあげたい
3番目に多いのがこちらの理由。
不動産業界は確かに稼げる業界ではあるのですが、固定給は低く成果給(インセンティブ)が充実している制度設計をしていることも多いです。
そのため、成果を上げれば20代でも1,000万円以上を稼げる方も多い業界ではありますが、逆を言えば成果をあげないと稼げない、むしろ固定給だけでは生活が苦しい、なんてこともあるため、もっと生活を安定させたい・・という方も少なくありません。
不動産営業マンの転職市場の評価
異業種への転職というと、不安な点もあるかと思いますが、転職市場において不動産営業マンはどのような評価を受けるのでしょうか。
あくまでも一般的な見解にはなりますが、不動産営業の方の転職市場における評価は低くありません。 一言で言えば、「営業能力が高いから」評価が高いということになるのですが、もう少し具体的にその理由を見ていきます。
対人能力に長けている
不動産営業と一言に言っても、賃貸仲介営業から売買仲介営業、仕入れ営業や販売営業など、非常にその幅は広いですが、共通項としてはいずれの営業であっても扱う単価が高いことにあります。
そのため、不動産営業には顧客との信頼関係構築能力が求められ、信頼関係を築くためには高い知識力やコミュニケーション力が前提として必要とされることが多く、対人能力に長けていると評価されることが多いです。
折衝力・交渉力が高い
不動産営業の仕事は、1つの案件に対して複数の利害関係者が絡んでくることが他の業界の営業と比較しても非常に多いです。例えば不動産仲介営業マンであれば、顧客だけではなく共同仲介営業者や、司法書士、税理士、保険会社、管理会社など、幅広い方の調整をしながら、案件を進めていることでしょう。
また、場合によっては金額の交渉や契約条件の交渉に動くことも少なくないと思います。そのようなお仕事の進め方から、折衝力・交渉力が自然と身についています。
目標達成意欲が強い
やはり不動産営業のノルマは、他の業界の営業のノルマと比較しても、高いです。
そのため、それがプレッシャーとなり嫌で業界を離れたいという方も多いと思うのですが、この点も他の業界からすると非常に重宝されるポイントになります。
不動産営業の方は、ノルマが高い分簡単に目標達成をすることができないため、ああでもない、こうでもないと試行錯誤をしながら営業に取り組んでいる方が非常に多くいるように思います。
このように、達成するために思考し、行動する力は面接時においても評価されることが多いです。
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不動産営業から別業界に転職する際の注意事項
不動産営業から別業界に転職する際は、以下の点を必ず確認するようにしましょう。
ご年齢
不動産業界に限らず、異業種への転職活動を行う場合には基本的には「若ければ若いほど」良いです。
年齢を重ねれば重ねるほど、受け入れ企業側はポテンシャル評価 < 即戦力として活躍できるかどうか評価になるので、若い方が有利になります。
具体的な年齢としては、一つの目安は28歳までがベストです。28歳を超えてしまったとしても、32歳が一つの目処になります。
ご年収
特に現在不動産業界で活躍して稼いでいる方については、ほとんどの方は転職して初年度は前職時よりも年収が下がります。中には、転職したら上がりました!ってこともありますが、多少下がる可能性があることは覚悟しておいた方が良さそうです。
働き方
不動産業界においては、成果を出していれば割と働き方は自由、という会社も一定あります。
外回り中の社用車の中で仮眠をとることもできなくはないようですね。一般的には、成果を出していれば自由だよ!という業界はそう多くないため、この辺の自由度のようなものは、多少減ってしまうかもしれません。
不動産業界として続けるメリット
異業種への転職を視野に入れている方でも、不動産業界内で転職する方も多くおります。不動産業界で継続することのメリットは、どこにあるのでしょうか。
営業力向上
前述したように、不動産の営業は高額の商材を扱うということもあり、営業力がしっかり着きます。特にある企業で成果を出している方であれば、より難易度の高い案件が回ってきて、より自らの営業力向上に繋がることもあるでしょう。
お給与
お給与が何よりも第一!成果を出して稼いでいくんだ!という思いが何よりも第一という方は、不動産業界はやはり稼げる業界ではあるので、不動産業界で継続していくことも良いでしょう。
不動産営業マンが活躍する業界3選
不動産業界が異業種への転職する際の理由やポイントは前述の通りですが、具体的にはどのような業種へ転職することが多いのでしょうか?
不動産業界経験者が多く活躍している業種を見ていきましょう。
M&A業界
昨今、高齢化と後継者不足の課題感から、第三者承継(事業売却)の市場は非常に大きくなっております。その市場で活躍するのが、M&A仲介会社です。
どんなお仕事かというと、簡単に言うと売りたい会社と買いたい会社のマッチングです。会社の売買をマッチングするお仕事ですから、折衝相手は社長となることが多いです。そのため、高い折衝力と交渉力が求められます。
また、知識の幅もリーガル(法務)知識、ファイナンス(金融)知識など、広く理解をしていることが信頼を得る上で必要です。新たに身につけないといけない知識や能力はもちろん沢山ありますが、不動産営業マンの方は不動産の売買を通じて高い対人能力が備わっていることが多いので、経営者との商談もスムーズに入れていることが多いようです。
また、M&A仲介の案件獲得手法もテレアポがメインであることが多いので、その点も不動産営業の方は有していることが多いのもポイントですね。
【M&A業界はこんなモヤモヤをもった不動産営業マンにおすすめ】
・不動産営業は極めたので、より難しいチャレンジングな業界で勝負したい
↳不動産よりも、覚える幅と深さがあり難易度が高く、成長できます◎
・成果次第で稼げる環境に身を置きたいけど、不動産業界以外にあるの?
↳M&A仲介も稼げる業界です。1,000万プレイヤーはザラにいます◎
・業務は厳しくても良いから、稼げて土日休みの環境に行きたい
↳法人向けの営業になるので、基本的には土日休みであることが多いです◎
保険業界
不動産業界と保険業界は、以前より人の行き来が活発です。
不動産営業の方が保険の営業に転身することはもちろんのことながら、保険の営業マンから不動産営業マンになることも多いです。
ただ一言で保険の営業といっても、生保の営業なのか、損保の営業なのかなど広いですよね。その中で不動産営業と双方向の出入りが発生する保険営業といえば何かというと、ずばり外資系保険会社になるかと思います。
有名どころは、プルデンシャル、ジブラルタ、アクサ、メットライフ、アフラックなどでしょうか。 なぜ外資系保険会社なのか、それはやはり報酬体系が主な理由です。
外資系保険会社は、報酬体系が成果給がウェイトを締める企業も多く、不動産営業マンの報酬体系ともフィットするところが多いのではないかと思われます。
また、保険の営業は不動産営業だけをやっているだけでは身につかないようなファイナンスや資産運用の知識も多く、シンプルにスキルアップを狙って保険業界にチャレンジをしていく方も少なくはないようです。
【保険業界はこんなモヤモヤをもった不動産営業マンにおすすめ】
・不動産営業以外に行きたいけど、これまで通り成果が報酬に還元される業界が良い
↳ 外資系の保険会社であれば、コミッション還元率高めの企業も多いです◎
・将来的な独立のために、不動産だけではなく知識の幅を広げたい
↳不動産も保険も、共に資産形成に役立つもの。不動産業と保険業を兼業で独立する人も少なくありません◎
人材業界
不動産業界から人材業界って、意外と遠い業界に見えることって多いですよね。
ただ実は、不動産業界から人材業界に転身する方って実は非常に多いです。なぜ多いのか、それは不動産業界と人材業界の意外な共通点にあります。
それは、不動産業界も人材業界も共に、個人の人生に影響を及ぼす重要な機会を取り扱うということです。
不動産って「人生最大のお買い物」「人生で一度の買い物」なんて良く言われますよね。不動産を買う、売るということはそのお客様の人生にとって非常に影響を及ぼします。賃貸であっても、その方の生活に影響が大きいからこそ、時間をかけてしっかり探しますよね。
その点、人材業界のお仕事も似ているところがあります。
人材業界の中でも特に最近需要が増している人材紹介の仕事は、個人の方の転職のサポートをするお仕事です。
その方にとって転職というのは人生に幾度とあるものではなく、転職次第でその方の人生を大きく左右してしまうと言っても過言ではありません。
また、人材業界の仕事は、転職をしたいという個人のお客様が何を求めているか、というニーズの把握が何よりも重要になってきます。その点も、不動産営業もお客様に対しての深いヒアリングは経験されている方が多いので、人材業界でもスムーズに参入していける方が多いようです。
ただ、前項のM&A業界や保険業界と比較すると想定される年収は高くはないようです。
そのため、稼いで行くことが仕事を決める上での第一条件!という方にはフィットしない業界と言えそうですが、インセンティブ制度を導入している会社も多いので、ワークライフバランスと給与のバランス感は非常に良いように思います。
【人材業界はこんなモヤモヤをもった不動産営業マンにおすすめ】
・人の人生に寄り添った仕事がしたいと思っていたけど、ノルマだらけ・・。
↳人材業界もノルマや目標が0ではありませんが、現在のお仕事と比較したらお客様の方を向いてお仕事ができる機会は多いように思います◎
・個人向けの営業をやっていきたいけど、土日休みに切り替えたい・・。
↳人材業界のお仕事は土日休みの求人がほとんどです◎
最後に
不動産業界で働き始めたけど、もしくは数年働いてみたけど、ちょっと違う・・という方に読んで頂き、今後のキャリア形成を考える上での一助になれていたら幸いです。
前述したように、不動産業界における営業の経験は、転職市場において評価されることが多いです。
ぜひ自信を持って、業界を跨いだ転職活動にチャレンジしてみてください。
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