転職におすすめコンサル企業を紹介!領域別ごとに解説します
コンサル業界への転職を検討している方の中には、
「コンサルにはどんな種類があるのかな?」「具体的な業務内容は?」
と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、コンサル業界への転職を目指す方に向けて、コンサル領域別におすすめ企業20社を紹介します。
この記事でわかること
・転職におすすめのコンサル企業がわかる
・コンサル企業の領域別の特徴がわかる
・コンサル企業に転職するためのステップがわかる
各社の特徴や強み、転職準備の方法もステップ別で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
転職におすすめ戦略系コンサル企業
戦略系コンサル企業は、経営課題の解決や新規事業立ち上げなど、企業の中核に関わるプロジェクトを手がけるのが特徴です。
ここでは、おすすめ戦略系コンサル企業について紹介していきます。
紹介する企業は以下の4つです。
ひとつずつ見ていきましょう。
McKinsey & Company
McKinsey & Companyは、世界65カ国に展開する戦略コンサルの筆頭格です。
グローバルな知見と日本の産業理解を活かし、企業の経営改革からデジタル化・AI導入・新規事業まで総合的に支援しています。
データを基にした戦略立案だけでなく実行までをサポートし、経営層と密に連携しながら成果創出に取り組むところが特徴です。
| 会社名 | マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山 森タワー |
| 設立 | 1971年(日本オフィス) |
| 代表者 | 岩谷直幸 |
ボストン・コンサルティング・グループ

出典:BCG公式サイト
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は、世界中の企業の経営課題を解決してきた戦略コンサルティングの先駆者です。
1963年にボストンで創設後、1966年に東京に2番目の拠点を設立し、日本においても長い歴史と豊富な実績を誇ります。
変革推進や組織能力強化、収益改善を得意とし、デジタル、AI、イノベーションの分野でも高く評価されていることが強みです。
| 会社名 | ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京オフィス 東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー25階 |
| 設立 | 1963年 |
| 代表者 | 秋池 玲子・内田 有希昌(共同代表) |
ベイン・アンド・カンパニー
ベイン・アンド・カンパニーは、「成果」に徹底的にこだわる戦略コンサルティングファームです。
企業の成長戦略や事業変革、M&A支援に強みを持ち、プライベートエクイティ分野でも世界的な実績があります。
「結果」にフォーカスしてクライアントとともに伴走し、継続的な利益を生み出せるよう支援するスタイルが特徴です。
| 会社名 | ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー37階 |
| 設立 | 1981年(東京オフィス) |
| 代表者 | デイヴ マイケルズ(日本代表) |
アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは“日本発・アジア発No. 1”を掲げるグローバル総合コンサルティングファームです。
各国に精通したコンサルタントが所属し、各地のニーズや商慣習に応じて地域密着の最適なサポートを提供しています。
アジアを中心としたネットワークを活かした「総合力」で、クライアントと共に変革や価値創造をしていく理念が特徴です。
| 会社名 | アビームコンサルティング株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー |
| 設立 | 1981年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 山田 貴博 |
転職におすすめ総合系コンサル企業
総合系コンサル企業は、戦略立案から実行支援、IT導入まで幅広く対応するのが特徴です。
この章では、転職におすすめの総合系コンサル企業4社について解説します。
順番に見ていきましょう。
デロイトトーマツコンサルティング
デロイト トーマツ コンサルティングは、高い専門性を持つ各領域のプロフェッショナルがチームを組み、複雑な経営課題や社会課題の解決に貢献する企業です。
デジタル社会の進展を捉え、仮説検証だけでなく実証実験型のサービス提供に注力しています。
外部のパートナとの連携など業界の垣根を越えた変革支援を強みとし、業界の改革をリードする存在です。
| 会社名 | デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング |
| 設立 | 1993年 |
| 代表者 | 代表執行役 神山 友佑、長川 知太郎 |
PwCコンサルティング
PwCコンサルティング合同会社は、戦略立案から実行までワンストップで支援するコンサルティングファームです。
グローバルなPwCネットワークを活用し、国内および国際市場における持続的成長のサポートを行っており、競争力強化に定評があります。
また、デジタル化・リスク管理・オペレーション改革など多角的なサービス領域を持っていることも特徴です。
| 会社名 | PwCコンサルティング合同会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー |
| 設立 | 2016年(現組織) |
| 代表者 | 代表執行役CEO 安井 正樹 |
アクセンチュア
アクセンチュアは、戦略・コンサルティング、テクノロジー、オペレーションズを横断してサービスを提供する世界最大のコンサルティング会社です。
世界各国の幅広いネットワークや豊富な経験をもとに、企業のデジタル変革やクラウド導入、AI活用に注力しています。
また、「Industry X」や「Accenture Song」など独自のサービスブランドを通じて、従来の枠を超えた成長支援を展開し、変革への実行支援力にも定評があるところも強みです。
| 会社名 | アクセンチュア株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京オフィス 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR |
| 設立 | 1995年(日本法人) |
| 代表者 | 代表取締役社長 江川 昌史 |
株式会社ケイズ・マネジメント
株式会社ケイズ・マネジメントは、【小さな会社のかかりつけ医=経営ドクター】として、企業の経営課題の本質的解決をサポートしているコンサル企業です。
事業コンセプト設計からビジネスモデル構築、事業戦略・マーケティング戦略策定、融資・補助金・クラウドファンディングなどの資金調達、最適なメインバンク作りや販路拡大・売上アップ、組織作りなど一貫したサポートが可能です。
小さな会社の経営者に寄り添ったコンサルティングサービスの提供に携わることができるでしょう。
ケイズ・マネジメントの特徴
- 起業・新規事業開発・資金調達等の実務経験が豊富
- 経営者として25年以上の経営実績
- 現場最優先で、顧客企業の名刺を持っての活動も可能な実践主義
| 会社名 | 株式会社ケイズ・マネジメント |
|---|---|
| 所在地 | 〒125-0041 東京都葛飾区東金町1-34-11 藤和シティホームズ金町レクシア |
| 設立 | 2011年4月 |
FTI Consulting
FTIコンサルティングは、危機管理と企業変革に特化した国際的なコンサルティングファームです。
取引、ビジネス変革、戦略支援を包括的に提供し、データガバナンスやサイバーセキュリティ、規制対応などの課題も取り扱います。
世界32カ国・8,100人超の専門家ネットワークを活用し、日本企業の国内外の課題を横断的に対応する体制が整っていることも特徴です。
| 会社名 | FTI Consulting Inc |
|---|---|
| 所在地 | 日本支社 東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー10階 |
| 設立 | グローバル本社1982年 |
| 代表者 | Steven Henry Gunby |
転職におすすめIT系コンサル企業
IT系コンサル企業は、テクノロジーを活用して業務効率化やDX推進を支援するのが特徴です。
ここでは注目の企業を紹介します。
それぞれ解説していきます。
NTT DATA

出典:NTTデータ公式サイト
NTT データは、戦略コンサルティングとITサービスを融合させた総合的なソリューション企業です。
業界や機能を横断したコンサルティングを展開し、企業のデジタルトランスフォーメーションや業務改革を支援しています。
また、グローバルネットワークと技術力を活かして、AI活用やクラウド導入による新規ビジネスモデルの構築にも注力していることも特徴です。
| 会社名 | 株式会社NTTデータ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル |
| 設立 | 2022年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 鈴木 正範 |
株式会社JSOL

出典:JSOL公式サイト
株式会社JSOLは、ITコンサルティングからシステム構築・運用まで一貫して支援する総合ソリューションプロバイダーです。
NTTデータと日本総研のグループ企業であり、製造・流通・サービス・金融など多彩な業界に向けて、ビジネスモデルの変革を促す提案力を持っています。
先進のIT技術にも強みがあり、ITを活用して「ものづくり」やサービス革新を支える姿勢が特徴です。
NTTデータグループの一員として、専門性と総合力を併せ持つ体制が整っています。
| 会社名 | 株式会社JSOL |
|---|---|
| 所在地 | 東京本社 東京都千代田区九段南1-6-5 九段会館テラス |
| 設立 | 2006年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 永井 健志 |
株式会社Dirbato
株式会社Dirbato(ディルバート)は、テクノロジーとコンサルティングを融合させた急成長企業です。
AIやデジタル技術を駆使して、クライアントのIT戦略立案から実行支援までを一気通貫で展開しています。
「テクノロジーで世界に喜びを。」というミッションのもと、業界の常識に捉われない新規事業や事業変革にも挑戦する姿勢が特徴です。
特にDX推進の成果において、多くの企業から高く評価されています。
| 会社名 | 株式会社Dirbato |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区赤坂九丁目7番1号 ミッドタウン・タワー32階 |
| 設立 | 2018年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 金山 泰英 |
転職におすすめシンクタンク系コンサル企業
シンクタンク系コンサル企業は、政府や大企業の政策立案・市場分析などを強みとし、データに基づく課題解決を行います。
ここで紹介する代表的な企業3社は以下の通りです。
順番に見ていきましょう。
野村総合研究所

出典:野村総合研究所公式サイト
株式会社野村総合研究所(NRI)は、シンクタンク機能とITソリューションの両輪で企業と社会を支援する、日本最大手のシンクタンク系コンサル企業です。
経営戦略、デジタルトランスフォーメーション、サステナビリティを中心に、システム基盤からサービス革新まで多角的に改革をリードしています。
さらに、国内外の広範なネットワークを活用したデータ分析やプラットフォーム構築も強みのひとつです。
長年にわたる産業知見を背景に、実践的な提言から実行支援までフルラインで提供しています。
| 会社名 | 株式会社野村総合研究所 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ |
| 設立 | 1965年 |
| 代表者 | 代表取締役 社長 柳澤 花芽 |
三菱総合研究所

出典:三菱総合研究所公式サイト
三菱総合研究所(MRI)は、経営・社会政策からITソリューションまで幅広く手がける総合シンクタンクです。
政策提案や社会課題の解決に強みを持ち、医療・地域再生・環境・宇宙科学といった多様な領域をカバーしています。
さらに、情報通信やビッグデータを活用した高度な分析にも注力し、企業のDX支援・システム構築にも豊富な実績を残している点も特徴です。
| 会社名 | 株式会社三菱総合研究所 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区永田町2-10-3 |
| 設立 | 1970年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 籔田 健二 |
株式会社日本経済研究所
株式会社日本経済研究所(JERI)は、公共・産業・国際分野を中心に総合的な調査・コンサルティングを提供するシンクタンクです。
公共セクターや自治体の政策立案支援を得意とし、地域振興・インフラ・エネルギー分野にも強みを持っています。
さらに多様なネットワークを活用し、民間企業の新規事業やグローバル展開にも対応したサービスを行っている点も評価されているポイントです。
| 会社名 | 株式会社日本経済研究所 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ15階 |
| 設立 | 1989年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 池田 和重 |
転職におすすめ人事系コンサル企業
人事系コンサル企業は、組織開発や人材育成、報酬制度設計などを通じて企業の成長を支援します。
ここで紹介する企業は以下3社です。
ひとつずつ解説していきます。
株式会社ライフデザインラボ
株式会社ライフデザインラボは、中小企業の採用に関する課題を解決する人事コンサル企業です。
オーダーメイド型の人事コンサルで採用から定着、組織作りまであらゆる問題を一気通貫で解決します。
具体的に「募集しても採用ができない」「採用しても人が育たない」「組織に活気がない」これらの問題に対して解決策を提案します。
ライフデザインラボの特徴
- 優秀人材を見逃さず採用成功を実現するコンサルティング
- 採用力を身に付けて継続的に採用できる体制を整えるセミナー
- 求人票や会社説明資料、評価制度など実務を代行し、責社負担を削減するコンテンツ制作・実務代行サービス
| 会社名 | 株式会社ライフデザインラボ |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県市原市山木1209-11 |
| 設立 | 2021年1月 |
マーサージャパン株式会社
マーサージャパン株式会社は、組織・人材、福利厚生、年金・投資分野において、高度なコンサルティングサービスを提供しています。
45年以上にわたる日本での豊富な実績や知見、グローバルネットワークと活かし、多様な人事課題に対して包括的なソリューションを展開していることが特徴です。
また、M&A後の人材・組織統合にも強みを発揮し、企業の成長を「人」で支える存在として評価されています。
| 会社名 | マーサージャパン株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区赤坂9丁目7番1号 ミッドタウン・タワー |
| 設立 | 1978年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 草鹿 泰士 |
エーオンジャパングループ
エーオンジャパングループのエーオンソリューションズジャパン株式会社は、人材・報酬制度、リスクマネジメント、年金設計といったHRコンサルティングに強みを持つ企業です。
世界120以上の国と地域に拠点を展開し、国内企業に対してもグローバル視点でのソリューションを提供しています。
データ分析や市場動向を活用した人材戦略、組織変革サポートを行っている点が強みです。
| 会社名 | エーオンソリューションズジャパン株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区永田町2丁目10番3号 キャピトルタワー11階 |
| 設立 | 2008年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 山下 知之 |
Nippon Consulting株式会社
Nippon Consulting株式会社は、グローバル人材の紹介と戦略的なHRコンサルティングに強みを持つ企業です。
採用活動やリモートワークに関する提言、給与調査などHR領域の幅広いサポートを行っています。
組織図や人材マッピングを活用し、クライアントのニーズに応じたタレントマネジメントを提供する点も特徴的です。
| 会社名 | Nippon Consulting株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都葛飾区立石5-7-9 |
| 設立 | 2019年 |
| 代表者 | ー |
転職におすすめマーケティング系コンサル企業
マーケティング系コンサル企業は、ブランド戦略や市場分析、デジタル施策などを通じて企業の成長を支援する企業です。
ここでは実績豊富なマーケティング系コンサル企業を3つ紹介します。
それでは順に見てみましょう。
YCP Japan

YCP Japanは、アジアを中心に約20の拠点を展開するYCPグループの企業あり、国内外を問わないマーケティング&セールス分野特化型のコンサルティングファームです。
ブランド戦略、製品ポートフォリオ、価格戦略からデジタルマーケティングやECチャネル構築まで幅広く支援しています。
日本市場特有の消費者動向やチャネル構造に精通し、伴走型の実行支援によって競争優位を築くサポートが強みです。
| 会社名 | 株式会社YCP Japan |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル東館10階 |
| 設立 | 2011年 |
| 代表者 | 代表取締役 松岡 真宏 |
Ogilvy Consulting
Ogilvy Consultingは、ブランドとビジネスの両面から変革を実現するグローバルコンサルティングファームです。
行動科学、需要分析、組織行動、イノベーション、デザイン思考など幅広い専門性を統合し、創造的な解決策を導き出します。
企業のブランド・マーケティング・ビジネス変革を体系的にサポートし、高い成果を出す実行力も他社との差別化ポイントです。
| 会社名 | VML & Ogilvy Japan 合同会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー25階 |
| 設立 | 1984年 |
| 代表者 | 横田明日香/ジョシュア・グッドオール(共同最高経営責任者) |
シェイプウィン株式会社
シェイプウィン株式会社は、PR・SNS・SEO戦略を融合した総合マーケティング支援特化のコンサルティングファームです。
国内・海外のスタートアップや中堅企業、官公庁を対象に、ブランド認知拡大からデジタルマーケティング実行まで一気通貫でサービスを展開しています。
PR会社とデジタルデジタルマーケティング代理店の枠を超え、メディアリレーションズとSNS運用を統合したマーケティング支援が特徴です。
| 会社名 | シェイプウィン株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都渋谷区渋谷3-6-19 第1矢木ビル6F |
| 設立 | 2011年 |
| 代表者 | 代表取締役 神村 優介 |
コンサル企業の領域別特徴
コンサル企業にはさまざまな領域が存在します。
それぞれの分野で求められるスキルや役割が異なるため、自分の強みや志向に合った領域を見極めることが重要です。
ひとつずつ解説していきます。
戦略コンサル
戦略コンサルは、企業や組織の経営上の課題や中長期的な成長戦略に対し、立案から実行までの支援を行う仕事です。
具体的なコンサルの内容には、経営戦略の立案など全社的な視点での支援に加え、新規事業の立ち上げやM&A戦略、海外進出、業務改革や組織改革など、一部の事業や分野ごとの課題に対するサポートも含まれます。
経営層と直接意見を交わす機会が多く、高い分析力や課題解決能力、複雑な問題をわかりやすく伝えるコミュニケーション能力が求められる分野です。
高度なスキルが必要ですが、成長意欲があり主体性が強い方には、やりがいも大きく魅力的な仕事と言えるでしょう。
総合コンサル
総合コンサルは、企業のあらゆる経営課題を一貫して支援するサービスです。
具体的には、経営戦略の策定から業務プロセス改善、ITシステム導入、人事・組織改革、財務領域まで幅広く手がけます。
他の特化型コンサルと比べ、幅広い知見やノウハウを活かして課題解決に向けてサポートできるところが特徴です。
また、扱う領域が多岐にわたるため、分野ごと組織が分けられていることや、他のコンサルティングファームと比べて所属するコンサルタントの数が多いこともポイントと言えます。
幅広くさまざまな業界や分野に携われるため、経営全体を見通す戦略的な視点を育めるでしょう。
ITコンサル
ITコンサルは、企業のITに関する課題を分析し、業務効率化やDX推進、競争力の強化を実現する役割を担うコンサルタントです。
具体的には、クライアントの業務プロセス分析からIT戦略の立案、最適なシステム選定や導入、運用定着までを一貫してサポートします。
この領域では、ITの専門知識に加えて経営全体を見通す視点や課題解決力、現場との調整スキルが不可欠です。
また、プロジェクトの規模が大きく、長期にわたる案件が多いことも特徴と言えます。
ITの知識や経験を土台に、経営戦略の視点からキャリアを広げたい方に特に適した分野です。
シンクタンク
シンクタンク系コンサルは、公共政策や産業構造の分析を通じ、社会課題および企業課題の解決をサポートする仕事です。
公共性の高いプロジェクトが中心で、調査・データ分析から政策提言、シナリオ設計、実行支援までを幅広く手がけます。
専門的な知識や学術・統計的データの分析力が求められる業務であり、中長期の案件が多いところも特徴です。
激務になりがちなコンサル業界の中でも、比較的安定した働き方ができ、ワークライフバランスが取りやすい傾向にあります。
公共・民間の両面で影響力ある仕事に携わりながら、コンサルタントとして腰を据えてキャリアを築いていきたい方におすすめです。
人事コンサル
人事コンサルは、企業の「人」と「組織」に関する課題を解決し、企業全体の成果を最大化する支援を行います。
具体的な業務は、採用戦略の立案、人事制度の設計・運用、評価制度の見直し、研修や育成プログラムの構築などです。
経営戦略と人材マネジメントを結びつける思考力やコミュニケーション能力のほか、組織風土や社内政治など目に見えない価値観に対する洞察力が求められます。
人材戦略や組織改革をサポートしながら、企業の成長に大きく寄与できる点で魅力です。
人材育成や組織開発に関心があり、人を通じて企業価値を高めたい方に最適でしょう。
マーケティングコンサル
マーケティングコンサルは、企業の商品やサービスの市場価値を最大化するための戦略を立案・実行する仕事です。
具体的には、消費者データの分析やブランド戦略の構築、デジタルマーケティングや広告施策の最適化、販売チャネルの改善などを行います。
この仕事では、論理的思考力に加え、トレンドを捉える洞察力や創造的な発想力が必要です。
クライアント企業の成長を支援しながら、自らも市場や顧客心理への理解を深められ、ビジネスの最前線で活躍できる魅力があります。
成果が数字として現れやすく、自身の提案が企業成長に直結するやりがいを実感できる点も特徴です。
コンサル企業に転職するためのステップ
コンサル転職を成功させるには、志望領域の明確化からスキル把握、自己分析、面接対策まで入念な準備が欠かせません。
段階的に進めることで、自分の強みを最大限に活かした転職が実現します。
順番に解説します。
志望領域を明確にする
コンサル転職の第一歩として、「どの領域のコンサルになりたいか」を明確にしましょう。
戦略コンサル・総合コンサル・ITコンサル・シンクタンク・人事コンサル・マーケティングコンサルなど、領域によって求められるスキルや志向性は大きく異なるためです。
たとえば、経営課題の解決に関わりたいなら戦略や総合系、テクノロジーを通じた変革を支援したいならITコンサルが向いています。
また、組織や人に関心がある場合は人事コンサル、データ分析や顧客戦略に興味があるならマーケティングコンサルがおすすめです。
「どのような課題を解決したいのか」「どんな強みを活かしたいのか」を明確にし、自分に合う領域をしっかりと見極めましょう。
求められるスキルを把握する
コンサル業界では、職務経験よりも「思考力・分析力・コミュニケーション力」といった基礎的なスキルを重視されます。
特に、以下はどの領域でも共通して求められる能力です。
- 論理的に考えて説明するロジカルシンキング
- 課題を構造的に捉えて解決策を立案する問題解決力
- わかりやすい資料を作るプレゼン力・資料作成力
- データから洞察を導く数値分析力
さらに、ITコンサルではシステムやクラウドの理解、人事コンサルではHRや組織開発の知識、マーケティングコンサルではデータ分析や広告運用の知見など、専門領域に応じた基礎知識も欠かせません。
基礎スキルを土台に、専門知識を組み合わせることで、より高い成果を発揮できる人材を目指せます。
自己分析とキャリアの棚卸しを行う
コンサル転職では、「なぜコンサルなのか」「なぜこの会社なのか」といった質問への明確な答えが求められます。
そのためには、自己分析を通して「過去の経験」「発揮してきた強み」「今後の方向性」を整理しておくことが欠かせません。
これまでどんな課題に向き合い、どのように解決してきたのかを振り返りましょう。
その中で発揮された思考力・リーダーシップ・調整力など、自身の強みを具体的に言語化することが大切です。
さらに、今後どの領域でどんな価値を提供していきたいのかを明確にしておくことで、志望動機や面接での回答に一貫性が生まれ、より説得力が増すでしょう。
自己分析を丁寧に行うことで、転職後の方向性にもブレのないキャリア形成が可能になります。
ケース面接・フェルミ推定対策を行う
多くのコンサル企業では、選考過程で「ケース面接」や「フェルミ推定」が実施されます。
これは、実際のビジネス課題に対して論理的に考え、構造的に答えを導く力を評価するための試験です。
たとえば、以下のようなといった問題が出題されます。
- 東京都内のタクシーの台数を推定してください
- 地方スーパーが売上を伸ばすには何が必要か
対策として、以下の方法が挙げられます。
「ケース面接」や「フェルミ推定」の対策例
- 書籍(例:「現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」)で練習
- 転職エージェントでの模擬面接を活用
- 3C・SWOT・ロジックツリーなどのフレームワークを使って思考を整理する訓練を実施
日常の中で「なぜ」「どうすれば」と考える習慣を身につけておくことで、面接本番でも柔軟に対応できる思考力が養われます。
職務経歴書と面接準備
コンサル業界の選考では、書類選考の段階から論理的な思考力が重視されます。
職務経歴書は「結論→具体例→成果」の順に整理し、相手がすぐに理解できる構成を意識しましょう。
特に、売上の改善率や業務効率化の数値など、定量的な成果を明記することで説得力が高まります。
また、プロジェクトの目的・自分の役割・最終的な成果を簡潔に記載することも重要です。
志望動機では「どんなテーマで貢献したいのか」「なぜその企業を選んだのか」を明確に伝えると印象が良くなります。
面接の際は「なぜコンサルなのか」「自分はどんな価値を提供できるか」「チームでどう関わるか」を問われるため、過去の経験をもとに“課題→行動→結果→学び”の流れで語れるよう準備を整えましょう。
コンサル企業への転職を成功させよう!
この記事では、転職におすすめのコンサル企業20社や、領域別のコンサル企業の特徴を紹介しました。
コンサル企業には多様な領域があり、それぞれ異なる特徴や強みを持っています。
そのため、自身の経験や希望に合った企業を選ぶことが重要です。
またコンサル業界を目指す方には、「課題解決力」や「提案力」など共通するスキルが磨ける人材業界もおすすめできます。
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